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『現代音楽史』(沼野雄司 中公新書 2021年)その1

 本書は、「現代音楽」の歴史(書)だが、この「現代音楽」とは何かというと、それを知る人、あるいは聴いたことがある人は少ないのではないか、と思う。私自身は長い間、ジャズを主にレコードで聴いてきたので「現代音楽」が何か、というのは知っている。

 しかし、本書をざっと眺めると、とんでもないことが分かった。大体「現代音楽」という時代区分でさえ、明確ではないのだ。本書の帯に書かれている通り、『楽しい音楽』とは何かとなると、一般には毎週のヒット・チャートだし、レコード店の新譜コーナーに行くと分かる、ということになる。

 つまり、対象が音楽であるために、音源を聴くというのが、「新しい音楽」を知るための必須の作業。つまり、現代のひとつ前「近代」ならば、逆にレコードはなかったが楽譜があった。それを音楽家たちは、「読む」ことができた。(実際に彼らは、それを頭のなかでならすことができる)

 という訳で「音楽」に関する事柄は、あらゆる方面に拡散するようになった。

興味のある方には、良い本です。


by ihatobo | 2021-04-02 17:32