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『ポパイ』(マガジンハウス)

 電車の中吊り広告で、軽く驚き買ってきた。ここ23年は、一般誌を含めてコピーがヒットすると、書店へ行き、内容を確かめてから買うようにしている。まして今回、音楽の二文字が輝いていた。

雑誌を作る側から見ると、オーソドックスで内容は豊富、大変であろうが、いい仕事だと思った。

だが、その内容は、手法としては出揃ってしまった現在、いちいち編集者が楽しんで聞いているアーティストを集めたとは思えない。その分、各紹介記事を書いている個人の責任が重く重なっているのだろう。つまり、ミュージシャンやクラブのDJ、アルバムのコンピュレイターにウェイトが集中している。

あるいは音源を、日々販売しているレコード・ショップのスタッフらの支持を得て作業を進めたのではないのだろうか。

私たちCDの消費者も、それを支えていると私は考えている。個人的には、ごひいきがあちこちにいて懐かしかったが、要は世界各地のフォークが、世界各地に屈き、人々に喜ばれているのが現状なのだろう。これからも、今までもポップスは、そうやってヒットの歴史を積み重ねてきた。私たちの店のCDも増えるばかりで、何とかせねばならない。

そもそも、ポップスに限らず音楽は、バッハの昔から次々に新しく塗り替えられてきたのだから。


by ihatobo | 2019-10-18 10:29