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『100分de名著 アルベール・カミュ『ペスト』』(中條省平 MHKテキスト 2018)

 グズグズしているうちに番組は始まり、終了していた。6月の『100de名著 アルベール・カミュ』も、テキストが充実しており、今回、紹介することにします。カミュは、『異邦人』が有名で、人伝てで聞いた同書を、大学生の私は読んでいる。

大学生の頃には、既に文庫になっており、短い安価ということもあり購入して読んだが、衝撃を受けた。若い時分というのは、ただ普通に生きているだけで「不再理」なのだろう。共感したのだ。その頃「実存主義」のサルトルも有名で、主著『嘔吐』も買って読んだが、こちらは厚く、当然長い。ピンと来ないまま途中で積ン読組となった。

当然、私はサルトルよりはカミュが贔屓(ひいき)で、得意になった。「反抗」のコトバも、そんな私にヒットしていた。さて、本テキストで大概のカミュ像を把握することが出来だが、「反抗」は深く、長い内容を持っていた。

 カミュに興味のある若者!彼の著作の全体像も知ることが出来る、本テキストは安価で薄い、是非、手にとって読んでみてはどうだろう。

 私も、ここで知った全休像を基に『ペスト』を読んでみようと思う。面白そうなのだ。「記憶」のなかではカフカの「域」と区別が、出来ないことだし。


by ihatobo | 2018-07-20 10:05