『火花』(その2)と『蒼ざめた馬』(アガサ・クリスティー)

 ちょっとムズカシイ本は棚に上げて、休憩しようと考えてアガサ・クリスティーの『蒼ざめた馬』を読もうとしたが、端から休憩と位置付けると読んでも感想が形成されない。ただ一言、`あー、面白かった’ では紹介にはならない。
 で、この際だからミステリーという物語の形式を作った、この著者の執筆に際する構造を概略しておこう。と考えたが、こちらも休憩の位置付けて読んだ『火花』も `あー、面白かった’ という状態で、どういう風に紹介しようかと考えているうちに賞を取ってしまった。
 本作は、特に際立った事件が起こるわけでもない物語だが、書店で手に取るキッカケは何でもいいのだろう。しかし、良質の物語は、本作のようなこというのであって、賞を取らなければ、その いわゆる「良質の」に埋もれてしまったことを思うと、賞も悪いことではない、ということになる。
 埋もれた「良質」を掘り起こすのは大変で、私ごときがいくら叫んでも人々の目前からは連れ去ってしまったであろう。ま、そのうち発掘されるのは確かだが、著者も生活をしている以上、余り時間が掛かっても困るだろう。

 それにしても、タイトルもタイミングが良いし、才能ある芸人・タレントだから余計なお世話だと言われそうだが・・・スミマセン。
 「野趣」があるのだ。本作にも、著者にも。強い。
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by ihatobo | 2015-07-21 10:08