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『すばる』(9月号)“東京の灯/トーキョーの闇”

私は、雑誌を殆ど買わない。電車よ中吊り広告を眺める程度である。新聞は比較すればよく読むが、一紙のみ、それも文芸欄があくまでも中心で、他面は中吊り同様見出しを見ておくという程度である。
今回は月間の文芸時評で知り、前野健太、岡田利規、入江悠、を見当てに読んだ。
テーマは”東京の灯/トーキョーの闇”である。三人は各々表現者であるが、その手法も各々で、その発表の場(劇場、ライブハウス…)も様々である、それでも中心的なメッセージは共有されていた。つまり、東京という都市が、実は情報が集まっている場所、というよりも、現今の「情報社会」そのものであり、場所(実体)でさえなくなっている、ということが私には合点がいった。
高校生の娘が、「私は誉られて伸びるタイプです」という手描き文字のプリントTシャツで、この夏を通していたが、こういうメディアの使い方がいいと思っていたからだ。
6/13日の回で紹介した前野のコトバ「この時代が何か、分かっていたら、歌は答合わせになってしまう」である。

by ihatobo | 2013-09-07 23:39 | 本の紹介