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看板

生来の怠惰、呑気が仕事場にまで滲み出て、看板をそのままにして34年も経ってしまった。
 途中一回修理というか改修したのだったが、二〜三年以前から看板本体を支えている枠というか脚部分の接続が、その本体の老朽によって外れるようになり、それでも ダマシダマシ 使っていたがいよいよ壊れた。
 以前店内客席を照らす電球4個が、30年間一回も切れなかったことをこのブログに書いて、物耐ちの良さを伝えようとしたが、今回はダメである。
 「寒さ」が固まった今朝いよいよ改修を始めた。今回で何回目になるのか、この店は営業中であってもノコギリをひいている場合もあり、カウンター内の床、壁、天井、柵はそれら一連の作業を経て現状に辿り着いている。
 しかし、今回は一階の看板であるために午前中の作業となった。まず丸ノコ(パワー・ソゥ)で材を切り出す。設計図、デザインは先週のうちに済んでいる。というか新看板用の材を別枠で既に整っているのだが、イマひとつ全体像が見えず、それはそれで放ってある。今回は現看板の補修である。(この段階までに既に二年経っている)
 これらが『東京の喫茶店/川口葉子』(実業之日本社.11年3月)に寄稿した私のエッセー(92P)で触れた喫茶店主の営繕係の作業である。事業所はどんなに小さくても総務部がないと日常が回らない。
 作業を始めるまでが大変で、いざ始めてしまうと、様々な不備、トラブルが起こるが、その時間は自分のコントロールで流れてゆき楽しい一時となる。職場でひとり作業しているのは貴重で仲々良いものである。

by ihatobo | 2011-12-23 01:06 | ある日