今年の収穫 #2

2~3年以前からの傾向ですが、若い方々が当店でかけなくなったアナログのうち、ジャズの名盤を買うようになり、巷も何やらジャズが流行しているようです。私自身は30年の間新譜を追って来ましたので、それらの傾向には戸惑いがあるのですが、たとえ新録音ではないにしても、それが現在の国内状況であることは事実なので、恐る恐るアナログを鳴らしてはいます。その詳細はまた別項で触れます。

さて、そうしたジャズ流行の秋も染まり、先月に菊地成孔さんの『DUB SEXTET』が出て、それを聞くと何と「ソーサラー」ではありませんか! お客様に彼の追っかけがいて、持ちこみでそれをかけたのでしたが、アリャリャといううちに、徐々に本物だこりゃになり、(というのも簡単にいえば“いま”が鳴っているという……)即購入を決め、ゆっくり味わいたいと現時点では考えております。06年のUAとの『cure jazz』もリアルでしたが、本作にはそのシャキッ感がありビックリしました。

More
[PR]

# by ihatobo | 2007-12-18 10:59 | 本の紹介

今年の収穫 #1

07年によくかけたCDは、DISC紹介でも扱っている6年振り78才のジャン・コルティ第二作、『ヴェルサティル』。当店では小さなブームになっているゲインズブールの「ジャバネーゼ」が入っていて問い合わせも断突多い。それに加えて06年のマデリン・ペルー『ハーフ・ザ・パーフェクト・ワールド』にも「ジャバネーゼ」が入っていて、よくかけました。

彼女の声質はよくいわれるようにビリー・ホリデーに似ていて、フレージングもオッと耳を奪われることがしばしば。そして、デビュー前のウィリアム・ギャリソンと組んだ『ガット・ユー・オン・マイ・マインド』が今年に入って再発されて、それもよく問い合わせがあり、こちらは計10枚ほど売りました。

More
[PR]

# by ihatobo | 2007-12-11 15:37 | CDの紹介

「VERSATILE」 / JEAN CORTI #2

さて、そうした店の事情にはまた触れるとして、一般のディスク紹介にならって彼の最近の経歴とその社会的な状況を書いておこう。

90年前後期のフランスは現在の先進諸国による“新自由主義”体制の提唱にまで至る様々な文化/社会システムの変革が始まった時期で、それに伴う、自国文化の振興、発揚が政策としてのバックアップを受けた。音楽の領域ではライブ・スポット、放送、ウェブ・サイトへの才能の発掘/推選の要請、そのマネージメント事業一般への助成、レーベルの育成など、音楽とそれを取り巻く分野への援助が行われ、私もその時期に日本における政府のデモンストレーションといおうか、そのプレゼンテーションへ、所属していた雑誌の担当記者として参集した。

More
[PR]

# by ihatobo | 2007-12-05 18:27 | CDの紹介