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「肌寒い夏」のある夜 その1

 過日、まだ「肌寒い夏」のある夜。鈴木常吉が開けっ放しのドアをスリ抜けて現れた。
 彼がTV『バンドやろうゼ』に出演した時は既に知り合っていたから、90~2頃に初めて会った。それはこの店の開店以前に勤めていたレコード店の装飾、レコード袋のデザイン・絵を担当した鈴木コージに紹介されたのだ。
 この頃からコージは青山のYUIで毎年個展をやっている。そこへ私は出かけてゆき、開場で流れていたカセット・テープに驚き、「コレ何?」というと、彼が鈴木のバンド、「セメント・ミキサーズ」を教えてくれたのだ。
 私にしては珍しく、すぐそのバンドを観に行った。開店間もない吉祥寺マンダラⅡだったと思う。
 しばらくするとコージを中心に彼らが店に集まり始め、その中で映画『ぷ』(95年、パルコ)が出来た。
 映画は試写され私も観に出掛けたが、「うーん」というものの常吉が演説するシーンがあり、そこは素晴らしかった。(映画について私はメッタに誉めない)
 私の原則だが、一回タダで招待されたイベントは、知人を誘ってもう一度、今度はチケットを買って出掛ける。やはりそのシーンは素晴らしかった。
 しかし、映画はヒットせず、彼のバンドはその騒ぎの中であっさり解散してしまう。(うーん・・・)
 だが、その映画の制作者サイド、つまり、美術担当の上野茂都とスチールの桑本正士の三人で新バンドが誕生するのだ。曲折はあったもののすぐにバンド名はつれれこ社中となり、やはりマンダラⅡをベイスに活動が始まった。半年はかからなかったと思う。
 そして、やはりコージの飲み?友達である御大、高田渡をこのバンドはシーンへ引っ張り出すのである。
 このライブにも私は出掛けた。(つづく)
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by ihatobo | 2012-08-02 22:34