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青春のような本 #1

さて、“青春のような本”なのであるが、松本圭二『あるゴダール伝』で触れたように、その時期を何とかしてやり過ごした者が、その後の“人生”の時間をどう過ごし、どこへ行き着くのかといった事柄を、私たちは誰しも気に掛けているのは事実だ。しかし、それをいわゆる「あの○×は今」という追跡記事の大雑把さでしか実際社会は伝えない。そこでその追跡を含んだ“青春のような本”を紹介してみようと考えた。

その“青春本”の初めはヘルマン・ヘッセ『デミアン』(岩波文庫、1919年)である。と、そのタイトルを記すものの、本作を紹介するのは難儀である。“青春”自体が厄介である上に、“文豪”の代表作である。(一般的には『車輪の下』)。しかし、全ての人びとが“青春”を迎え、それを過ぎれば懐かしむというのが共通しているわけだから、この作品にもそれが書かれている筈である。

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by ihatobo | 2008-10-27 15:04 | 本の紹介

「Elevator to the Gallows」 / Miles Davis

マイルス・デービス『死刑台のエレベイター』を聞いていると、私の学生時代を想い出す。しかしその想い出も画面で記憶されており、その画面はある街の喫茶店に私が坐っているというもので、アングルは私の背後上方からの見降ろしである。

当時、都のどの部門だったか飲食店商店会の会長であったその店のオーナーは、それでも毎日店に出ていたという風に覚えている。内情を詳しく知らない客にとってみれば、そうした小規模店の店主は常にそこに居るものというイメージで記憶されるのだ。

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by ihatobo | 2008-10-20 20:06 | CDの紹介