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手に負えない本 #3

とある煙草屋を舞台にくり拡げられる深いといえば怖ろしい程の深さを持ち、軽いといえば「よくあるじゃん」というその本人にとってみれば深刻な思い込みを扱った『スモーク』(ポール・オースター原作)を観た。

当店は「煙草はすえますか?」と入店するお客様には「もちろん」と応えるようにしている。科学的に実証された事実を理由に最近は「先進諸国」に広く嫌煙の心情が広がっているから、そうしたやり取りが時に発生する。

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by ihatobo | 2008-07-25 06:53 | 本の紹介

手に負えない本 #2

ところで、文庫、新書のなかに藤原正彦の旅行記があり、今回の話題であるサウダージの内訳をそのまま辿っていて驚いた。彼は山岳小説と略称される一種の離島もの小説を書いた新田次郎の子息であり、数学の研究者である。

その父の遺作となった80年の評伝小説『孤愁――サウダーデ』に興味を持った彼は、その作品の取材ノートを丹念に読み、いわば“喪の仕事”として父の死後約一年のあとに、ポルトガルを訪れる。

新田の小説は海軍兵士であり作家でもあったヴェンセスラウ・モラエス(1854-1929)の軌跡を追ったもので(私は未読)、長崎、神戸、徳島、マカオに彼の足跡が残されており、新田はその地を訪れ膨大な取材ノートを残してもいる。

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by ihatobo | 2008-07-20 01:37 | 本の紹介

手に負えない本 #1

友人が本を処分したいので引き取ってくれないかという。過日それが着払いのダンボール12箱となって届いた。結構な量である。とりあえずそのうちの二箱を開けると、単行本のすき間に、文庫、新書の類が各々2~30冊ほどあった。本は祖父のものだという。

1921年生まれ。第二次大戦でビルマ(ミャンマー)に陸軍兵士として派遣され、敗戦によって当地で捕虜/抑留生活を務め、47年に帰還した。

専門書、実用書も少しはあったが、この箱は小説の棚だったらしく、文庫、新書、小説の他、作家のエッセーが大半で、それらに学者のエッセーがかなりあり、当時の学者によるベスト・セラー本もあった。

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by ihatobo | 2008-07-18 10:34 | 本の紹介

手に負えない本 #0

さて、「喫茶店のような本」はここでひと区切りとして、今回からは「手に負えない本」を紹介しようと思う。

だからもちろん店の本棚には入れていない、そこに入れるに入れられぬ余剰の本であり、あるいはヒミツの種本であるかも知れないが、とりあえず一般には堂々と、普通にその本を読みました、あるいは持っています、というのが恥かしい本をあえて紹介しようとする訳です。

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by ihatobo | 2008-07-14 12:06 | 本の紹介

ヒミツ、出ました

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by ihatobo | 2008-07-08 11:54 | ニューズ

HE+ME=2 近日発行!!

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by ihatobo | 2008-07-05 19:42 | ニューズ