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『猫語の教科書』と『漢字百話』

 今回、妙な取り合わせだが、両書とも魅惑的な本である。白川先生の方は、やはり、読んではいたものの本の意義にまでは入り込めずにいた。改めて読んでみると、冒頭の3ページで唸ることとなった。タイトルは「漢字と映像」である。
 たった3ページのなかに、ソシュール(言語学)からJ・L・ゴダール(映画)までが概観されている!そして必然の流れとして、もうひとりの巨人、ロラン・バルト(記号学)まで登場するのだ。いわゆるシュルリアリスム宣言と肩を並べる、飛躍、省略の穴だらけの文である。

 さて、毎度お馴染み“猫本”はアメリカの本。噂は聞いていたが、初めて読んだ。猫をよく知っている本だが、私たちにうまく伝わってくるお話になっている。猫好きには、大変ほほえましい。が、アメリカの猫はデカいらしい。個人的には、アメリカン・ショートヘアが、いいのだけれど…

 我が家のサバ猫は家出中。一回、帰って来たのだけれど…。心配である。

by ihatobo | 2016-11-10 09:36