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『火花』(又吉 直樹)その2と『入江宏 メモリアル 1955→2014』


 いやー053.gif『火花』は良い。
フツーに良い。
あんなモン読んじゃったら忘れてしまう。
それが良い。
今週アタマに更に版を重ねたと、広告が売り出している。
放っとけばずっと売れますよ。
アーゆうのに賞をあげれば、その賞も立派。
格が上がる。
そーゆうのを「カブ上げたね」と資本主義の時代は言い習わしてきた。
資本(読書体験)は放っとけば上カブ上がる訳。(ね、ピケティさん?)
情報をやり取り(会話)しましょーよ。

 さて、今週は開店スタッフに始まりきのーはその次のスタッフも来店。私をオチョクって帰った。
こーゆうのって、会話だよなァーって思う。
30年以上かけて会話する。
そーゆうのっていいと思う。
この本自体がそーゆー会話で出来てて、それを記録したってのが本領(発揮)よね。
事実居合わせた15年来のお客様と、この店についての履歴を披露し合って、メル友になるらしい。それも情報交換のなせる業。
本人同士はおカネのやり取りしなくていいから安上がりだし、そもそもそこには金(資本)が介入できない。
元男性スタッフは、レコードを三枚も買ってくれて、ご機嫌だったし。
つまり、自分がこの店にいた頃のレコードを見つけて買って行ったので、過去を取り戻したような気分だったのだろう。
店は相変わらず新譜を探し回っては流していますが。

次回は、昨年亡くなってしまった逸材、入江宏のピアノをめぐる世界。
久し振りに良い。




by ihatobo | 2015-04-02 22:48 | 本の紹介