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『すばる(11月号)』ー サイード、国境越

 “自分”の考えをひとつひとつの文にすることが、そのまま哲学的行為なのだ、という哲学者サイードの、
     エッセイ 「Grenzgänge eine erinnerung」
           「cabajone wartet」 and 「der weisse loewe」(2004年)
 が、『すばる』(11月号)に、訳出(松永美穂)されている。

 今現在を生きる人々全てに、必読である。
 同号には、前野健太の第3回目のエッセーも載っているし、同誌の新人賞である「すばる文学賞」受賞作も掲載されている。他、やはり、“文芸誌”は、いろいろ得することが多い。

 ――あいつは私が手に入らない時、木にからだをこすりつけるのだ。
 が、必読である理由である。

by ihatobo | 2014-11-13 22:48