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『エンデのメモ箱』(ミヒヤエル・エンデ 田村都志夫・訳 岩波書店 13年)

 本書は、私たちの店の本棚に、すでに36年間、居座っている『モモ』(1976年)の作者ミヒヤエル・エンデの“創作ノート”である。
 正確にいえば、着想したメモ、詩、短い芝居(コント/スケッチ)文明批判、来日公演の記録、生い立ち記、インタビューや手紙等を収めている。
 さて、筒井康隆の回で触れたように日本語では「寸劇」のコトバを当てるコント・スケッチの実際を、この本は示している。
 「後期ロマン派」に属する(創始した)ホフマン、グリム兄弟と同時代の作家を父・エドガーに持つエンデの「メモ箱」は、今を生きる私に重要である。
 さて、その前に本書の「天上の音楽の夢」である。ずいぶん前に紹介
したデューク・エリントンの「A列車で行こう」を収録したCDの身元が判明したので、お知らせしておきます。
 それは、デューク・エリントンの10枚組BOXであった。ヴァ―ブの2枚組 エラ&デュークは持っていたが、そこには入っていたか覚えがない。とにかく、ロック!である。
 その行きつけの店で、また新しい情報をゲットした。
 オマーラが04年に、あの「タブー」を歌っている。次回につづく。

 「悪」というのは、ある「善なるもの」が間違った場所にいるに過ぎない。というのが、私の意見です。とエンデはいう。

by ihatobo | 2014-08-28 17:33